【ゴトー工業でできること5】幕の裁断技術
【ゴトー工業でできること】
ㅤ
前回までの【ゴトー工業でできること】では、
金属加工についてご紹介致しました
本日からは、幕体の加工についてご紹介致します
ㅤ
第5回目は、幕の裁断技術についてのご紹介ですㅤ
ㅤ
ゴトー工業では、幕類の製造を新潟工場・川口本社の二ヶ所で行っております。
製造内容にほぼ違いはありませんが、営業の社員自ら幕を試作する時、急ぎの注文などを製作する時は、融通が利きやすい本社で製作することも多いです
ㅤ
そんな本社の製作現場ですが、昨年の10月に大型の裁断機を導入致しました(写真1枚目)
導入した裁断機は、株式会社島精機製作所様のP-CAM221です!
ㅤ
今まで、本社工場では裁断を手切りで行っていたため、
裁断機を導入することで、より裁断を素早く、
美しくすることが可能になりました
ㅤ
本社の裁断機は、原反幅2.2mまで裁断対応可能ですので、
国内製のテント生地は、ほぼ全て裁断が可能となります
裁断面を真空状態にして生地を固定しますので、
ズレがなく、正確に裁断が可能です
(写真2枚目が吸い取る前、写真3枚目が吸い取った後です!
シワが無くなりピタッとしているのが分かります)
テントの天幕に使うような生地は防水加工がなされているので、そのままでも真空になりますが、
窓に使用するメッシュの生地や、洋服のような生地は
空気を通してしまいます
そのような場合は、上から薄いビニールをかけることで
裁断が可能になります。(写真4枚目)
ㅤ
裁断機の裁断刃は、以下の2種類から選べます。
ㅤ
・直刃…通常の手持ちカッターのような刃(素早く動かせる・短時間で切れる)
・レシプロ刃…厚みのあるパン切包丁のような刃(厚みが33㎜まで裁断できる)
ㅤ
普段の天幕に使うような薄いものは直刃で、厚みのあるもの・薄くても切りづらいものはレシプロ刃で…など、使い分けて裁断しています
レシプロ刃では、33㎜まで裁断可能となりますので、マット状の素材を切り抜くことも可能です(写真5枚目)
とてもきれいに切り抜けますので、商品アイデアの幅も広がります
ㅤ
また、こちらの裁断機はパンチで穴を開けたり、ボールペンで文字を描いたりすることもできます。
縫製する際の目印をつけたり、パーツごとに接着する位置を間違わないように番号を振ったりすることも可能です(写真6枚目)
ㅤ
ㅤ
裁断データは、PC上にて専用のソフトで作成しています(写真7枚目)
一見するとキャドに似ていますが、こちらのソフトは『線の集合体が結果として図形になっている』という識別の仕方ではなく、『パーツ1つ1つを裁断するパターン』として識別しています。
ㅤ
そのため、図面に少し穴があるだけでもエラーが出て裁断できなくなってしまいます
ㅤ
繊細なデータが求められますが、その分「ここからここまでは切らない線にする」「左から○㍉、下に○㍉のところにボールペンで○㍉の線を引く」など、緻密な指示をすることも可能です
ㅤ
こうしてPCで作成したデータを、裁断機に備え付けてある別のPCに送ります(写真8枚目)
ㅤ
裁断機側のPCでは、
ㅤ
・データの選択
・どこを原点として裁断するのか
・吸引のON/OFF
・どちらの刃を使うか(直刃?レシプロ刃?)
ㅤ
など、裁断する際の詳細な設定をすることができます。
ㅤ
また、「天幕3セット分のデータを作ったけど2セットだけ切りたい」
といった時にも、裁断機のPCで指示操作が出来ます
ㅤ
この機能は、乱尺の原反を裁断するときにも役立ちます。
ㅤ
無駄な端材を量産しないように、裁断する人間は計算して裁断を進めています
ㅤ
こちらの裁断機を導入して、
ㅤ
・ミリ単位での正確な裁断が出来るように
→より美しい製品を提供できるようになりました
ㅤ
・複雑な曲線も機械で計算された曲がり方通りに切れる
→シェードフレームテントの天幕など、曲線が命の商品を
より美しく製作することが可能になりました
ㅤ
・横幕など、窓の位置やジッパーの位置などの指示を
手書きする必要がなくなり、時短に
→制作速度も速くなり、
より多くのご注文を受けられるようになりました
ㅤ
・今までは手切りも難しかった丈夫を売りにしている固い素材や
厚みのある素材が裁断可能に
→取扱製品の幅が広がりました
ㅤ
などなど・・・裁断機を導入した事で、
より皆様のお役に立てるようになりました
ㅤ
「このマット素材、厚みがあるけどこの形に切ったら絶対いい商品になるんだけど…!」
「この生地、素材の特徴なのかハサミで切ってもガタガタになっちゃうな…」
「ミリ単位の繊細さが求められるような天幕が欲しいけど、やっぱり難しいかな…」
ㅤ
そんな時は、是非ともゴトー工業にご相談ください。
最適な方法をご提案できるよう尽力いたします
ㅤ
ㅤ
ㅤ
本日は幕材の技術のご紹介でした
「もっとこういうのが知りたい!」
「こういうのは受注できる?」等の
ご質問、ご要望、ご相談は、ゴトー工業HPまで!